覚えてよかった、ロープワーク

1月17日・金曜日(曇りのち雨)

2020年、冬の沖縄。

昼間、外での作業は半袖がちょうどいい程暖かい。

職場の農場では秋作で植え付けた野菜たちの収穫でバタバタとしている。

特に今年から始まったインゲン豆の収穫はかなり大変そう。

 

インゲン豆の栽培準備は、土作りをした畝にネットを2条張っていく。

そのネットに蔓を誘引していくわけだけど、このネット張りの作業の時、「覚えてよかった〜」と思うのがロープワークだ。

 

以前から「覚えておけばよかったなぁ〜」とか「あれ? この前はできたのに忘れた!」と言う場面が多かったロープワーク、一念発起覚えてしまおうと、去年の夏から秋にかけて、暇さえあれば紐を結んだり解いたりと繰り返していたら、いくつか体に入ったようだ。

 

実際に現場(農作業やキャンプなど)では4系統くらい覚えていれば、驚くほど作業がスムーズになってすごく便利。

4系統というのは

・紐に輪を作る系

・紐の長さを調整する系

・固定する・縛る系

・強い力で引っ張る系

 

紐に輪を作る系では先端に輪を作る「もやい結び」と紐の中間に輪を作る「バタフライノット」。

紐の長さを調整する系では「自在結び」「トートラインヒッチ」。

固定する・縛る系では「綾掛け」と「コンストリクターノット」・「エバンスノット」と「漁師結び」。

強い力で引っ張る系は「南京結び」。

 

あと、紐同士をつなぐ系も使う機会が多いかも。

 

結びの種類はそれぞれたくさんあって、状況に合わせていろいろ使い分けるみたいだけど、たくさん覚えるよりもよく使うものをひとつずつ身に付けていくのが早道だと思った。

使わないとすぐ忘れるから、たくさん覚えられないしね。

 

 

ロープワークは紐の摩擦や滑車の原理などを使った知恵で、結び方を覚えてからどんな場面でどう使うか、実践で磨いていく奥深いものだと実感。

こんなに凄い知恵を繋いできてくれた人たちを、尊敬せずにはいられません。

 

さて、このロープワーク、これだけの種類をどうやって見つけたかというと、YouTubeなんですね。

便利な時代です。

ロープワークを紹介するYouTubeチャンネルはたくさん有ります。

自分にあったチャンネルを見るのが一番ですが、僕が気に入っているのは「ひとり親方ロープワークROPEWORK」。

現役の植木屋さんがやっているチャンネルで、前置きも簡潔で解りやすく、動画中に出てくる他の結びへのリンクも親切。

現場で磨かれた知恵と技を惜しげも無く公開してくれています。

 

他にも、キャンプで使えそうな具体的な技を教えてくれるチャンネルや、小屋を建てるチャンネル、しまいにはオジさんがキャンプしている様子を深夜に一人で見ている自分に気がついて、暖かい沖縄の夜に寒気をおぼえるのでした。