コンポストの隣、主要な作付けエリアにある「草生テストガーデン」は、現段階で僕にとって理想的だと思えた「草生栽培」の模索&実践用の場。
この「草生栽培」は「有機・無農薬でできる 雑草を活かす! 手間なしぐうたら農法 増補改訂版」を参考にしています。
ざっくり言うと、
土壌の生物・微生物の働きを活かして、
肥料を与え過ぎず、
草を刈っては敷いていき、
作物が本来持っている力を十分に発揮してもらって育てる。
という感じに理解しています。
とはいえ、沖縄の、しかも庭の土ではスタートの準備まで時間がかかりそうでしたが、今の家に越してきてから、積み続けた(7年くらい?)草がいい感じの土になっていたので、それを利用して「草生テストガーデン」は始動するのでした。
最初の植え付けは「枝豆」。
家族全員大好物。
コンポストで作った野菜クズ堆肥を中央に敷き、その上に7年刈り草の土をかき集めて、畝に。畝の高さは10cmくらい。。
畝の上には9月の台風で枯れてしまったレモングラスを細かく刻んで敷き詰めます。
植え付け前に、畝と苗にたっぷり水を与えて、夕方に植え付け。
後は、植物の持つ力を信じて、人工的な水やりはせず、2週間に1度ぼかしを追肥。追肥のタイミングをだいたい満月、新月に合わせて、やり忘れ防止に。
水を与えないのはドキドキしたけど、12月中旬、無事収穫でき、美味しくいただきました。
土自体にとって初めての作付けだったこと、窒素を自分で固定化できる豆科の作物だったことなど、上手くいきやすい条件が揃っていたから、失敗せずにすんだ感じ。土と植物の力ですね。
隣のキーホールガーデンでも同じ枝豆を違う条件(鶏糞を与える、水やりをするなど)で育てましたが、収穫量、味、その他、はっきり分かる差は出ませんでした。
本格始動の春作前に枝豆を収穫したはいいものの、日々に追われ、その後はほったらかし状態に。
それでも、2019年3月20日までには、ぼかしを投入、軽く耕し、土の流出を防ぐために赤瓦で枠を作って、春作の準備は完了。
「草生テストガーデン」が動き出します。
作付けは、「とうもろこし」と「落花生」。
豆科の落花生が固定化する窒素分を、とうもろこしの育成に利用するのを狙った混植。
野口種苗で購入した「黄もちとうもろこし」と「千葉半立落花生」を播種。
とうもろこしは「挿し木・種まきの土」を入れたポットに播種。
落花生は直播。
発芽まで毎日水をあげます。
10日後くらいに落花生が発芽。
初めて見た落花生の芽の印象は「ゴツい。。」。
少々の事には負けずに育ってくれそうで、頼もしい。
その後も順調に育ち、朝見ると葉を閉じ、昼間には開く様子も可愛く、これで窒素も固定してくれるなんて、落花生っていいヤツ。
一方その頃、とうもろこしは。。。
とうもろこしは1週間くらいで発芽。
順調に見えたのですが、気温か日照か、土なのか、ちょっと生育が悪いかも?と感じた4月8日、たまらず植え付け。
イメージでは落花生が固定化した窒素分があるので、追肥は極力控えめに。。
満月、新月の付近で、とうもろこしに、ぼかしをひとつまみずつ追肥。
あとは、草を刈っては敷きの繰り返し。
土表面からの蒸散を防ぎ、土壌生物にとって居心地のいい環境を整えます。
4月〜5月前半の梅雨入り前、沖縄の日差しは強く、晴れた日は朝夕に水やりを。
雌花が顔を出し始めた頃から、満月、新月付近で、バットグアノを一株ひとつまみずつ追肥。
サイズはいい感じに育ったけど、実も茎も少し細身?
土寄せがあまく、風で倒れてしまう株もあり、やっぱり手抜きはダメだなと実感。
一株に実はひとつずつ付けるので、二つ目は出た時に採ってベビーコーンとしていただきました。
とうもろこしの雄花と雌花の開花時期がズレる問題対策として、10日遅れの後発苗を準備する予定でしたが、少し遅れて14日後に後発隊を播種。
先発隊の雌花開花に全然間に合わず。。。。
ただ、先発隊の株が絶妙の開花ズレで、なんとか全株受粉完了。
雄花は受粉時に切り取って、害虫のアワノメイガが付きにくいように。
現在、収穫時期を待っています。
そして、落花生は。。
とうもろこしに与えた肥料分がそこはかとなく効くのを期待して、落花生への追肥は特に行わず。
噂に聞いていた子房柄が、土中に伸びる姿に感動!
この先にあの落花生がなるのね。不思議〜。
後は、タイミングよく収穫して、美味しくイタダキマス〜。