外人住宅の和室〜木造作〜

外人住宅の和室、受け渡し終わりました。

後半は木工作業がたくさんありました。

まずは一番目につき、よく使うことになるであろう収納引き戸です。

外人住宅の駆体に合わせて工作したのですが、建物自体が古いということもあり、まっすぐではありません。何とかピシャリと決まることができひと安心です。なかなか重みのある雰囲気に仕上がりました♩

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右の障子上にあるものは、収納上部を使うための梯子になっています。

下の収納は、左に冷蔵庫、右にはトランクケースが入り洋服をかけられるようになっていますよ♩

中央部分は、オーナーさんの希望でテレビを置く予定です。

次に布団や洋服などをかけれるよう衣桁も工作しました。

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和室に衣桁があるだけで少しだけ色っぽい空間になるのはなぜでしょう。。。

 

この和室に合う照明を探していたのですが、なかなか見つからず、照明もデザインさせていただきました。

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まずは床の上でイメージして。ポイントに壁の珪藻土にも混ぜた沖縄赤土で染めて。

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実際に天井につけてみると、部屋の雰囲気にしっくりなじむ、やわらかい光で照らしてくれました。角の出ている部分は東西南北に合わせ、方角がわかるようになっていますよ♩

 

今回の和室、外からはまったく想像ができない空間になりました!

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これから琉球畳が入りさらにリラックスできる場所になる予定。

沖縄の街中からこの部屋に入り、和を感じて”ほっと”していただけるとうれしいです♩

 

外人住宅の和室〜障子ベンガラ〜

風が涼しく、秋の気配を感じてきた沖縄です。

今の季節は過ごしやすくとても気持ちいいですね〜。

 

そんな風を感じながら、外人住宅の和室に使う障子枠をベンガラで着色しました。

障子の加工はプロの障子業者にお願いして、まるみつこうさくでは、空間に合うように『つちかえる』で仕上げます。

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濃いめの色合いで、重みが出ないようにしたかったので、つちかえるの古色を標準の濃度の三倍で薄めて着色しました。

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その結果、色味は濃いけれど主張の強すぎない上品な色になりました。仕上げに荏油をなじませると木目が際立ち高級感が増します。

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無垢のシンプルな障子枠が、独特な味のある雰囲気に仕上がりました。

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これがどんな風に外人住宅の和室で調和していくのかお楽しみに♩

沖縄赤土&藍染め

停滞している台風がUターンして太平洋側へ移動を始めました。

晴れているけれど風が強い沖縄です。

染めのWSをするには風の気持ちいいバッチリな日和になりました♩

 

今回は沖縄の赤土を顔料にするところから体験していただきました!

まず、採取した土そのものの荒い小石などを取り除き、乳鉢ですりつぶします。

次に沸かしたお湯で細かくなった赤土を擂る〜練りあげていきます。しっかりクリーミーにな状態になれば、より染まりが良くなるので、大切な作業です。

出来上がったらそれを好みの濃さで水に溶き、染めの材料のできあがり。

今回は私の師匠から藍の染め材も使い、赤土と藍で染めました。

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藍の青と赤土のオレンジを混ぜてみたら、それもまた渋くて深みのあるいい色が出てきました♩

今回は初めての土から作るWSで、楽しくて写真を撮るのを忘れてしまいました。。。また近々同じ素材で染めをする予定ですので、詳しい工程を写真付きでアップしますね!

何はともあれ、みなさんそれぞれの色を思い思いの絞りで工夫して、素敵な作品がたくさん出来上がりました〜♩

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初めての試みでしたが、楽んでいただけた様子♩天候にも恵まれ、とても気持ちのいい一日でした。感謝です。

また機会を作って土から染めるWSやっていきたいと思っています。興味のある方はお問い合わせくださいね♩(^^)

レジカウンター納品

レジカウンター納品しました!

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読谷の長浜から恩納村へ入ってすぐの海沿いに【BISTRO LUIRE】が新しくオープンいたします♩

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白が基調の開放感ある空間は、食事を楽しみながら沖縄の空と海を感じられそうです。海風を感じるテラス席のカウンターもあります。

 

今回はそんなお店のレジカウンターを工作させていただきました。

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ガラス張りのお店の入り口にあり、最初に目に入るのがカウンターかもしれません。杉のあたたかい木目とチークの艶っぽい質感が気持ちのいい仕上がりになっています。

塗装はもちろん『つちかえる』です。インテリアに合わせて何色かの色を混ぜました。材も2種類なので色の出方に違いがあります。仕上がりは煤竹に近い雰囲気になっています。

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お店へ行った際は、その色味と質感を味わってみてください!

 

ランチはカジュアルなコース料理で、ディナーはお酒に合う一品料理も予定しているそうです。

どんなメニューを展開していくのか、オープンが楽しみですね〜♩

外人住宅の和室〜壁&土間〜

現在、外人住宅の一室を和室へ改装中です。

ゲストルームとして利用する予定のこの部屋は、オーナーさんの希望で、畳の落ち着く空間に仕上げます。

 

まず壁を珪藻土で塗り、吸音と調湿効果を♩

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珪藻土には『つちかえる』の茜を入れてみました。真っ赤ではない茜の深い色が珪藻土に混ざり、落ち着きのある大人のピンクが出来上がりました。

ちなみに混ぜた分量は珪藻土一袋(25㎏)に対し、つちかえる半袋分を湯で練り上げてから混ぜました。その半量でも淡いきれいな色が出ていました。

『つちかえる』は木の着色だけでなく、漆喰や珪藻土などに混ぜ込んで使用することもできます。それぞれの色同士を混ぜることもできるので、その空間に合わせたオリジナルの色を造ってみてください。

*つちかえるHP*

 

次に土間の部分は、玉石を敷き詰めて和の入り口を♩

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ひとつずつバランスをみて並べていきます。

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2畳ほどの空間ですが大きさのさまざまな石たちが豊かな表情を見せてくれます。

 

今後どんな和室に仕上がっていくかお楽しみに〜♩

沖縄赤土で土染め

暑い日々が続いています。

先日風が北に変わり、爽やかな気持ちのいい日がありました。

ゆっくり時間もあったので沖縄の赤土で、いただいた琉球の着物を染めてみました。

粘土質の土を水でふやかし粗い粒の石を取り除き、ひたすら乳鉢で挽いて粒子を細かくしていきます。

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この磨り潰す作業、大変ですが好きなんです。しっかり腰を据えて体重を加えてごりごり。はじめ粗さと硬さのある土が滑らかに艶っぽくなっていきます。

だんだんクリーム状になってきてザラザラした触感がなくなってきたら顔料の出来上がり。

どんな色が出てくるかさっそく染めてみました。

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しっかりと日光の下で自然乾燥させてから一度洗います。

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風もあり天気も良かったので1日で出来上がりました。

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染め上がりはオレンジとピンクの間の淡いサンゴのような色で、しっかりと強い発色です。手ぬぐいも一緒に染め何度か使い洗濯しましたが色落ちがありません。(色止めに豆汁を使っています。)

余った顔料は乾燥させて粉にして保存します。

この夏、赤土で染めた着物を着るのが楽しみです♩

 

*お店の入り口*

沖縄はやっと梅雨らしくなってきました。
大地が潤い、植物たちが気持ちよさそうに雨にうたれています。
たまには雨音を聞きながらゆっくり過ごすのも気持ちのいいものですね♪

先日お店ヅクリに関わらせていただいた方からドア修繕の依頼が2件入りました。
ひとつは沖縄市のカレー屋さんのポーチ入り口。
店内は古材と漆喰のナチュラルな内装。お店の年月とともに木のいい味が出てきています♪
その雰囲気に合うように、外のドアも古材を使いつちかえるの古色で仕上げました。
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もうひとつは読谷村の美味しいパン屋さんの入り口ドアの把手。
以前看板の製作で関わらせていただいたここの内装は、天然木や流木を使った森の中のパン工房のようなかわいらしいツクリ♪
そんな自然の空気が流れる入り口には、クリの木の端材をそのままの形を生かして手彫りで工作してみました。ベンガラと天然ワックスで仕上げたその把手は、たくさんの人の手に触れて、さらにいい艶が出てくるでしょう。
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お店のドアは、一番初めに目に入り手を触れる場所です。
たくさんの人が気持ち良くその入り口を開いてくれるとうれしいです♪

Woody Picnic new version

梅雨が明けたかのような天気が続いている沖縄です。

良い天気だと工作も進みます〜♪

先日Woody Picnicのオーダーが入り、新バージョンが完成しました!
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今回のWoody Picnicは、コールマンのアルミテーブルをベースにした持ち運びの簡単な軽量型です。
片手でセットを持って、反対の手が空くほどの重さになりました!
ビスや金具は使わず、できる限りを省いて、なおかつ強度はしっかりと。
パズルを組み立てるみたいに誰でも簡単に立てることができます。
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塗装はベンガラ塗料を使い、各パーツが分かりやすいようにそれぞれ別の色で仕上げました。ベンガラの色合いと木目が引き立つようにシナベニヤを使っています。野外の利用でもベンガラが紫外線から守ってくれ、天然ワックスのコーティングで雨に打たれてもしっかり保護できるようにしました!

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今回完成した新バージョンは、購入者が自分で好きにペインティングできるよう、無垢の状態でもオーダー出来ます!

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詳しくはお気軽にお問い合わせください!→ marumitsu@kaipoi.net

ベンガラでアート♩

前回の現場でも一緒にお店ヅクリに関わったKads MIIDAさん
この度、まるみつのベンガラ「つちかえる」を使って作品を仕上げられました。
それは店舗の天井に描かれた約4m×3mの超大作。

メイドインジャパンを集めたその店舗に、日本の昔ながらの技法を用いたベンガラを使いたいと企画が始まりました。
地材は木を使い、ベンガラでメインの龍と鷹を描いています。

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モチーフが生き物だけあって、自然の顔料の色合いがその迫力を生き生きと浮かび上がらせている気がします。土の色合いがどのような存在感を出しているのか、実際に店舗へ行って実物を見てみたいです!

その作品が見られるのは、本日リニューアルオープンの新宿にあるBEAMS JAPANです。
お近くの方はぜひ見に行ってみてください♩

ベンガラを利用して描いてくれたミイダさん、ありがとうございました!

これからも「つちかえる」のたくさんの可能性を発見していきたいです♩

身体に良いものを気持ちのいい空間で♪

暖かくなってきた沖縄より、気持ちのいいカフェ&バーが北谷にオープンしました。

オーナーさんの経験とセンスが絶妙に組み込まれた今までにないお店に仕上がってます。

大工はまるみつこうさくが担当させていただきました。

 

家具と材木はインドネシアでオーダーしたものを使用しています。そこにまるみつこうさくが独自のルートで入手した木材を組み合わせていろいろな表情のある空間が出来上がりました。

塗装は今年から取り入れ始めた「ベンガラ」で仕上げています。

ベンガラとは土から作った天然塗料のことで、体に有害な成分を一切含んでいません。

ベンガラについて

<店内>

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身体に良いものを気持ちのいい空間で楽しんでいただけるよう、カウンター、テーブル、壁などの手に触れられる場所はベンガラで仕上げてあります。

<外壁>

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お店に来た時に最初に目に入る外壁。紫外線に強く、雨をはじくようベンガラ+ワックス仕上げです。小さな隠し扉付き♩

<テラスイメージ&完成>

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海風が気持ちのいいテラス席♩イスはオーナーさんのセレクトが今後入る予定です。

<Kads MIIDAさんのイメージ&完成>

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床はアーティストのKads MIIDAさん。

 

食も空間もこだわりの詰まった居心地のいい場所です。

そんなお店ヅクリに関われて感謝します。

これからどんな時を得てどんな味が出てくるか、ますます楽しみです♩